【本の紹介】「おひとりさまの終活準備BOOK」
「おひとりさまの終活準備BOOK」酒井富士子
「今やるべきこと」や「知っておきたいこと」を書いてある本です。
この本が良い所は、文字が大きいことです( •̀ᴗ•́ )و
老眼になると、文字が小さい本は読みづらいんですよね。
こちらの本は、たぶん著者の方も老眼世代だと思われ、文字が大きめでとても助かりました。
「親と私の終活すごろく」がわかりやすい!
著者も書いてらっしゃいますが、「終活」を真剣に考え始めるのは、自分の親がきっかけになっている人がほとんどだと思います。
介護や看取り、葬式、相続、死後の手続きなど。
早めに備えておけば、不安になることも、慌てることも、誰かに迷惑をかけることも少なくなります。
この本は、「親と私の終活すごろく」という可愛いイラストが最初にあります。
80歳のお母さんと、50歳のシングルの「私」が登場人物です。
父が亡くなり、母の介護や終活を経験して、「私」が80歳になるまでの終活すごろくが描かれています。終活のイメージがわかりやすいと思います。
老後のマネー関係や介護、お墓、死後の備え、相続など
本の内容は、Part.1からPart.5まで分かれています。
Part.1では老後の生活費や年金など、主にマネー関係について。
Part.2では認知症に備えて財産をどう管理するか。成年後見制度や、銀行口座からの引き出し、家族信託、自宅を担保にしたリバースモーゲージなど。
Part.3では、介護にはいくらぐらいかかるのか等、介護保険制度の仕組みや費用、介護施設などについて。
Part.4はお墓。自分がどこのお墓に入りたいか、また、墓じまいの方法など。
Part.5は死後の備えと手続き。
亡くなった後の手続きはかなり大変です。その手続きを家族や親族に頼めない場合は、生前に専門家に依頼する方法や費用などについて。
Part.6は相続。遺言書の種類やデジタル遺産の整理、亡くなった後に行う遺贈寄付やその注意点など。
前回紹介した「日経woman別冊 おひとりさまの親と私の終活完全ガイド」に比べると、一つ一つがもう少し詳しく説明されている感じです。
2022年1月に出版されたばかりなので、新しい情報が掲載されているのも参考になります。
例えば、銀行口座で代理人カードを発行する
先日のZoom交流会で、参加者の方から教えて頂いた「銀行口座の代理人カード」についても、この本に掲載されていました。
参加者の方の場合は、「親が元気なうちに代理人カードを発行していたので、遠方に離れた家族でも銀行対応ができるのが便利です」とおっしゃっていました。
結構、色々あって大変なんですよね。親の場合は自分がするのですが、子供がいない私の場合、誰に、どのように頼むか?という事が大切になってくるわけです。だから、事前に死後事務を誰にしてもらうか、遺言を準備しておく事が重要なんですよね。